






“誰かに伝えたい”。今までなかった
その気持ちが形になった1枚。
「いつもより素の部分を出した物にしたかったんです。」
07年に『DoReMiFa』でCDデビューを果たし、1stフルアルバムをリリースした。それが『ケセラ Que Sera』。
「これまでの作りこんだ世界観…ファンタジーな世界から抜け出したもっとリアルな世界を描いた作品です。実際に誰かと会って泣いたり笑ったり、そんな自然 な感情を重視していますね。今までの詞にほとんど使わなかった“わたし”と“あなた”って単語も自然と使っていて、私の中の“誰かに伝えたい”って気持ちも強く出ている1枚だと思います。」
08年10月にリリースしたリードシングル『夕焼け空に摩天楼』のほかに新曲、カバー曲を収め、デビュー2年目にして早くも彼女の新たな一面が見られる作品だ。
「アルバムの中では、やっぱりシングルになった『夕焼け空に摩天楼』が思い出深いですね。でも最近“意外と良い”と思ったのが、ライブでたまに歌うくらいだった『雨晴れ曇り』。これはスルメタイプでしたね(笑)。聴けば聴くほど“良いな”って思える曲ですよ。」

“自分らしい歌を歌っていこう”
自分に言い聞かせるような歌。
「小学校の頃からずっとトランペットをやっていたんですが、高校を卒業してから一気に音楽から離れていったんですよ。2年くらいそんな状態だったら、人間関係 とか小さな悩みが増えてきて…なんかだんだん元気が無くなっていっちゃって。結局、今までは音楽をやることでそういう悩みとかが解消されていたんですね。 だから、今の自分には音楽が足りないんだって気付いたんです。それで「じゃあ歌でも歌うかな」って音楽を再開したんですよ(笑)。」
ややハスキーがかっていて、わりとキーの低い歌声。彼女は、カラオケなどではキーが合わず人の歌は歌いづらいことを自覚していて、小さな頃は人前で歌うことが好きではなかった。
「自分の声質のことは理解していたし、“歌”を始めるのだから自分の声が一番活きる曲を自分で作ればいいんだってわかったから、そのときは“歌が好きじゃない ”って考えはなくなっていました(笑)。それから急に作詞作曲も始めて、友達にも協力してもらって小さなカフェとかでライブをやっていました。」
子どもの頃から親しんだトランペットそして歌を始めてから独学で習得したアコーディオンをパートナーに、趣味でライブなどをしていた。
「1人でステージに立ちたいなと思い始めて楽器を探していました。それもありきたりなものじゃなくて、私らしい楽器を。そこで出会ったのがアコーディオンだったんです。」
自分の長所を理解した上で、独自性を出しながら音楽活動を始めた彼女が初期に作った曲で、彼女自身のとても素直でありのままの思いや意志が描かれた楽曲が1stフルアルバムの中に収められている。
「活動当初は、自分の感情をそのまま書き出した日記みたいな楽曲が多かったんですよね。そのせいなのか、当時の曲がほとんど残ってないんです。その中で唯一残っていると言ってもいいのが『ケセラ Que Sera』に入っている『歌を忘れたあなたへ』。歌をやっていこうと決めたときに作ったもので“自分らしい歌を歌っていこう”といった内容になってて、こ れからの音楽に対する自分の決意が込められた曲なんです。」
音楽に関わって
分かったこと、変わったこと。
最初は趣味だった音楽が次第に大きなウェイトを占めていき、メジャーデビューへと繋がった。その一方で、かつての本職・美容師としての仕事こなしている。
「初めの頃は休日のライブで“別世界”にいって“違う自分になれる”のが楽しかったんですよね。でもその程度でした。ただそうやって続けていくうちに、音楽の“ものづくり”としての自由度の高さにだんだんと気付いたんです。美容師もクリエイティブといえばそうなんですが、1対何百、何千のミュージシャンと違って美容師は1対1。そのお客さんに気に入ってもらえないといけないから、クリエイティブといった部分ではどうしても歯止めがかかってたんですよ。ただ、今はそれも少し冒険するようにはなりましたね。美容師としてのキャリアやお客さんとの信頼関係というのもあるけど、やっぱり音楽を中心に活動をしてその自由に深く関わったことが大きいんだと思いますよ。」
昔からの馴染みの客がよく来るお店で、“指名があれば”と不定期ながら今尚美容師を続ける彼女は、長い音楽活動に少なからず影響を受けて変わっていった。今やデビューして全国に広く音楽を届けるようになって2年目を迎えた彼女の今後の活動に注目したい。
「とりあえず、今まではフルアルバムを出すというのが1つの目標でしたから、やりきった感がありますね。でも常に新しい自分を探し続けて、出し続けていきたいです。」
最後に、山陰のみんなにメッセージを!
「山陰では、まだライブが決まってないんですけど、近いうちにやりたいなーと思ってます。夕焼けがすごいキレイだと聞いてるので、夕焼けに絡めたライブを是非 したいですね。野外とか、お祭とか。それまでに『ケセラQue Sera』を聴いて予習してもらえたら嬉しいです。」
PROFILE


今回インタビューをさせていただいた中山うりさんの直筆サイン&コメント入りポラロイド写真を
1名様にプレゼント! (ご応募は、プレゼントコーナーから。応募期間:11/20~12/20)